笑顔のサポートが実り歯科恐怖症が消えた。 | オーラルビューティークリニック白金

笑顔のサポートが実り歯科恐怖症が消えた。

歯科医院は恐い場所→歯科医院は楽しく通える場所

歯医者が恐くて嫌いなんです

30代前半の女性が上顎前歯の冷痛あり、歯ブラシを当てただけで痛いという主訴で来院をされました。その他にも気になる症状があり、右上の1本も痛みはないが穴が開いている、下顎両側の奥歯に痛みがあり黒くなっているとのことでした。

私はその患者様がかなり緊張し、怯え恐がっているような印象を受けたので、まずはカウンセリングを始める前に思い切って『緊張されていますか?』と伺いました。すると、『実は歯医者が本当に嫌いで恐いです。以前歯医者に通院していた時に、先生からちゃんと歯を磨かないからこうなるのですよ・・・と威圧的な態度で言われたことがトラウマとなっています。なので、今回来るのも本当に勇気がいりました・・・』

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患者様の不安を少しでも和らげたい

『緊張されていますか?』、この質問を投げかけたことでこの患者様の過去と現実に寄り添い、患者様の気持ちを最優先にしたカウンセリングを行うことができました。カウンセリングを進める上で気を付けたことがいくつかあります。出来るだけ緊張しないように、和やかな雰囲気を心掛けました。

雑談もし、患者様が緊張せずに話せる話題も取り入れました。痛みや不安には共感し、自分の経験談を交えながら患者様の立場での発言を意識しました。当時歯科業界に入り間もない私でしたので、歯科治療が恐いという気持ちがスタッフの中でも一番に共感出来たのではないかと思います。

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笑顔でお話頂けるようになりました

診療では、先生の配慮がたくさんありました。威圧的に言われるのが恐いとのことでしたので、否定的な言葉は一切使わずに『頑張って来院して下さりありがとうございます。』と来院して下さったことに感謝の気持ちを伝え、かつ歯磨きや歯並びで褒められることはたくさん褒めて下さいました。まさか自分の歯を褒めてもらえるとは思っていなかったようで、患者様は驚きながらも照れ臭そうに微笑んでいたのを覚えています。

来院の度に先生はじめ医院スタッフ全員でリラックスできるようなお声がけをしていくことで、患者様も次第に医院に慣れ、いつの間にか怯えることなく週一で通院していただくまでとなりました。初診で怯えていたのが噓かのように、笑顔で明るく会話もして下さるようになりました。約1年の治療が続きましたが、最後まで諦めることなく来院して下さったことは本当に嬉しかったですし、安心しました。患者様の「歯科医院は恐い場所」→「歯科医院は楽しく通える場所」にパラダイムシフトできたことも、歯科従事者として非常に嬉しく思います。

笑顔のサポートがついに実を結ぶ

治療終了時には、先生からお疲れ様です!の想いを込めた花束をお渡ししました。『これからもメンテナンスでしっかり通院します。嫌いだった治療、頑張って良かったです。』と涙ぐまれていたのが印象的でした。

こちらも患者様の気持ちに全力で寄り添ってきた分、自分のことかのように安堵感があったのだと思います。患者様にとって歯科医院が楽しく通える場所になることは、スタッフにとっても幸せを感じられる体験になることを実感しました。

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